炉・設備 FACILITY

浅川熱処理の炉・設備

私たち浅川熱処理は、メッシュベルト型連続炉8基をはじめとする充実した設備群により多様なニーズに応える製品づくりを実現しています。このページでは、浅川熱処理の主要な熱処理設備について詳しくご紹介します。

メッシュベルト型連続炉

メッシュベルト型連続炉は、油焼入れや水焼入れ、浸炭処理などの熱処理工程で使用する炉で、製品や部品を連続的に処理するために設計されています。浅川熱処理ではこのタイプの大型の炉が8基稼働しており、特に大量生産のプロジェクトで効率的な熱処理を実現するために活用しています。

社内の機械

メッシュベルト型連続炉の特徴

連続処理

部品や製品を連続して炉内に搬送できるため、大量生産ラインでの効率的な作業が可能です。

均一な熱処理

炉内の温度分布が均一になるように設計されているため処理された製品の均一な品質を確保できます。

自動化対応

ベルトの動作や温度制御の自動化に適していて製品の品質維持と作業負担軽減につながります。

メッシュベルト型連続炉
メッシュベルト型連続炉

バッチ型焼入焼戻炉

バッチ型焼入焼戻炉は、特定の品質要件を満たす熱処理が必要な場面で非常に有効です。柔軟性と高精度な処理が求められる場合に最適な選択肢であり、コスト効率も優れています。バッチ型無酸化焼入炉とバッチ型焼戻炉(水蒸気処理)があります。

バッチ型焼入焼戻炉
バッチ型焼入焼戻炉
男性社員が作業する様子
男性社員二人が作業する様子

バッチ型焼入焼戻炉の特徴

高精度な熱処理

各サイクルの条件を詳細に設定できるため、特定の品質要件に厳密に対応することが可能です。

少量多品種

製品ごとに処理条件を変えることが容易で、少ない投入量で異なる種類の部品を効率的に処理できます。

短納期対応

処理スケジュールを柔軟に組めるため、急ぎの注文や特注品の対応が可能です。

外部吸熱型変成炉

外部吸熱型変成炉は、熱処理する製品を無酸化雰囲気中で加熱することで安定した品質を確保するために必要です。燃焼によって発生する熱を炉の外側から供給することで、内部のガスを高温で変成させる装置です。浅川熱処理では、炉内で浸炭・脱炭・酸化を無くすために雰囲気ガスとしてRXガスを作るこれら外部吸熱変成炉が12基が活躍しています。

真空洗浄型脱脂装置

真空洗浄型脱脂装置

真空洗浄型脱脂装置は、部品や製品表面の油脂や汚れを真空環境下で除去する装置です。真空環境により蒸留洗浄液を効率的に利用し、微細な汚れまで高精度で洗浄できます。
溶剤の気化・再凝縮を繰り返す仕組みにより、溶剤消費を抑えながら洗浄性能を維持します。特に精密機器や医療機器など、高い洗浄品質が求められる分野で活用されます。
また、環境負荷が低く、溶剤の再利用が可能な点も大きなメリットです。

ショットブラスト機

ショットブラスト機は、高速で投射される研磨材(メディア)を用いて、金属の表面を処理する装置です。表面の錆や塗装、スケールと呼ばれる酸化膜を効率的に除去し、素地を滑らかに整えるほか、材料表面に圧縮応力を与えて耐久性を向上させる役割もあります。乾式処理で環境負荷が低く、作業効率が高いのが特徴です。また、ショットの種類や投射圧力を調整することで、処理対象や仕上げの目的に応じた柔軟な対応が可能です。

設備一覧

炉番 工場 名称 寸法 (B×H×Lmm) 常温 キャリアガス
E-1 第1 メッシュベルト型連続浸炭焼入炉 900×100×5700 880℃ RX
E-2 第1 メッシュベルト型連続焼戻炉 1100×100×7000 200℃
E-3 第1 メッシュベルト型連続無酸化焼入炉 1100×120×7145 860℃ RX
E-4 第1 メッシュベルト型連続焼戻炉 1100×150×12000 500℃
E-5 第1 メッシュベルト型連続無酸化焼入炉 800×100×6000 880℃ RX
E-6 第1 メッシュベルト型連続焼戻炉 900×100×8500 480℃
E-11 第1 バッチ型無酸化焼入炉 760×610×1220 890℃ RX
E-12 第1 バッチ型焼戻炉(水蒸気処理) 760×610×1220 500℃ N2水蒸気
E-17 第1 バッチ型無酸化焼入炉 760×610×1220 910℃ RX
E-18 第1 バッチ型焼戻炉(水蒸気処理) 60×610×1220 550℃ N2水蒸気
F-1 第2 メッシュベルト型連続無酸化焼入炉 1100×120×8150 900℃ RX
F-2 第2 メッシュベルト型連続焼戻炉 1100×150×12000 450℃
F-3 第1 メッシュベルト型連続無酸化焼入炉 1100×120×8150 870℃ RX
F-4 第2 メッシュベルト型連続焼戻炉 1400×150×12000 550℃
F-9 第2 メッシュベルト型連続無酸化水焼入炉 1000×100×6000 870℃ RX
F-10 第2 メッシュベルト型連続焼戻炉 1400×150×6250 500℃
F-11 第2 メッシュベルト型連続無酸化焼入炉 800×100×6000 880℃ RX
F-12 第2 メッシュベルト型連続焼戻炉 1000×150×6250 550℃
G-1 第3 バッチ型無酸化焼入炉 760×610×1220 890℃ RX
G-2 第3 バッチ型焼戻炉(水蒸気処理) 760×610×1220 550℃ N2水蒸気
G-3 第3 メッシュベルト型連続無酸化焼入炉 1100×120×8150 900℃ RX
G-4 第3 メッシュベルト型連続焼戻炉 1400×150×12000 450℃
G-5 第3 バッチ型無酸化焼入炉 760×610×1220 910℃ RX
G-6 第3 バッチ型焼戻炉(水蒸気処理) 760×610×1220 550℃ N2水蒸気
炉番 工場 名称 常温設定 能力
A-3 第1 外部吸熱型変成炉 1050℃ 60㎡/h
A-4 第3 外部吸熱型変成炉 1050℃ 28㎡/h
A-5 第2 外部吸熱型変成炉(3筒式) 1050℃ 60㎡/h
A-6 第2 外部吸熱型変成炉(3筒式) 1050℃ 60㎡/h
A-7 第2 外部吸熱型変成炉(3筒式) 1050℃ 60㎡/h
A-8 第3 外部吸熱型変成炉 1050℃ 60㎡/h
A-9 第1 外部吸熱型変成炉 1050℃ 60㎡/h
A-10 第2 外部吸熱型変成炉 1050℃ 60㎡/h
A-11 第1 外部吸熱型変成炉 1050℃ 60㎡/h
A-12 第1 外部吸熱型変成炉 1050℃ 60㎡/h
A-13 第1 外部吸熱型変成炉 1050℃ 60㎡/h
A-14 第3 外部吸熱型変成炉 1050℃ 60㎡/h
A-15 第4 外部吸熱型変成炉 1050℃ 60㎡/h
SV-1 第1 真空洗浄型脱脂装置 140℃ 800kg/チャージ
SV-2 第1 真空洗浄型脱脂装置 140℃ 800kg/チャージ
SV-3 第3 真空洗浄型脱脂装置 140℃ 800kg/チャージ
GS-3 第3 真空洗浄型脱脂装置 140℃ 800kg/チャージ
SB-1 第1 ショットブラスト機 #30グリッド 200kg/チャージ
SB-2 第1 ショットブラスト機 #60スチールボウル 700kg/チャージ
SB-3 第1 ショットブラスト機 #30グリッド 200kg/チャージ
名称 台数
ロックウェル硬さ試験機 12台(予備1代含む)
ビッカース硬さ試験機 6台
ショア硬さ試験機 1台
金属試料研磨機 2台
エンドレスベルダー機 10台
金属試料高速精密切断機 4台
金属試料埋込機 2台
熱風ドライヤー 1台
金属顕微鏡 1台
赤外線ガス分析装置(CO、CO2、CH4) 2台

浅川熱処理の炉
・設備へのこだわり

浅川熱処理は、保有し稼働する各炉・設備についてのプロフェッショナルであるという自負があります。普段から、精密で高品質な不良品ゼロの熱処理を追求していますが、常に最適にメンテナンスを施した各種炉は、温度管理の精度や均一性に優れ、製品ごとに最適な処理条件を実現します。
浅川熱処理では、炉・設備においてもそのコンディションを最高の状態に保つことを優先事項とし、技術者の豊富な経験と知見を活かし、すべての熱処理工程において高い品質と安定性を提供しています。これにより、信頼性の高い製品提供を実現し、顧客の多様なニーズに応えています。

男性社員が作業する様子
男性社員が作業する様子
社内の様子
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検査・品質管理 INSPECTION
QUALITY CONTROL

絶対に不良は
流出させない。

男性が机に向かって作業をしている様子
浅川熱処理株式会社

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